第7回領域2アドバイザリーボード議事録

日時:  2006年8月14(月)13:40-18:20

場所: 核融合科学研究所7階会議室

出席者:岸本代表,石原次期副代表、田中前代表、高部理事、矢木委員、飽本委員、赤塚委員、岡村委員、佐藤委員、小野(副代表)


配布資料:

AB7-1  第7回領域2アドバイザリーボード

AB7-2  領域2運営会議議事録案

AB7-3  日本物理学会若手奨励賞実施要項

AB7-4  領域2のキーワードと発表状況

AB7-5  今後のプラズマ関係諸学会との連携について

議事:

1. 資料AB7-1, AB7-2に従って、岸本代表から領域2運営会議の審議事項の紹介があった。学会のインフォーマルミーティングの枠組みとして領域2運営会議を行うことについて議論を行い、一般参加を歓迎することになった。

2. 高部理事より、分科会の改革について情報提供があり、領域が独立して分科会企画を立てられるようになる旨の紹介があった。代表は運営委員長、世話人は運営委員として他学会との交渉ができるようになる。8月の理事会で承認後、3年をめどに体制が変更になるとの見通しが述べられた。1−2年をめど(北大での年会)に学会内横断的なグループ形成、トピカルグループの形成が可能になり、3−5年をめどに他学会との連携、さらに7年をめどに国際的な連携が可能になる。菊池委員より、独立採算性は領域2にとって有利か、独立した領域2とプラズマ核融合学会との違いについて質問があり、高部理事より、学会横断型で他学会と一緒に協力して共同企画してほしいとの希望が述べられた。8月理事会で承認後、千葉大分科会においてアンケートをとり、賛成が多ければ、北大年会での分野横断型チュートリアル講演を行うとの予定確認があった。また、効率的な議論が行われるとともに、世話人に積極的に運営に携わっていただくように、領域代表・副代表、世話人、および前領域代表で幹事会を作り、様々な提案や議論をあらかじめ幹事会で練った後、アドバイザリーボードに図る案が代表などから提案され、了承された。

3. 招待講演、シンポジウム、企画講演などの提案について、半年前の運営会議で提案されたものとweb提案のものが並立している問題について議論があった。Web提案終了後、全提案を公開し、一般の意見をいただいて、領域会議で議論することになった。決定のプロセスが分からないなどの一般会員の声もあることから、これらを明文化することが必要との意見が出された。また、高部理事より、運営会議で如何なるシンポジウムが魅力的かを議論することが提案された。シンポジウム・招待講演について時間の余裕をもって運営会議で提案することは 望ましいものの、内容中心に採否を議論することになった。

4. AB7-2 およびAB7-3に従って、若手奨励賞実施要項について議論を行った。領域2若手奨励賞案調査表を含め、これまでの経緯について紹介があり、若手奨励賞統一基準について議論を行った。若手奨励賞の対象となるのは論文か発表かという点について佐藤委員より質問があり、岸本代表より講演を希望とする領域も多いが、論文を基本としてそれに講演などを併用して総合的に判断したいとする領域が多いとの回答があった。菊池委員より、殊更、物理学会の講演を対象とする理由について質問があり、岸本代表より物理学会活性化のためであるとの回答があった。統一基準案について、論文への比重が大きい表現になっているのでは、との意見があり、若干字句を改めるかについて議論を行なったが、当面の運用として、統一案を認めることとした。運用の細則について議論を行い、審査委員について、1)論文の共著者、2)親戚、3)同一機関・同一部門に在籍する者を除く点など注意することになった。該当無しをつくるために基準が必要ではないかとの菊池委員の意見に対して、高部理事より、該当者なしでは領域のプレゼンスが減るため、基準を拡張して選考するべきであるとの意見が述べられた。細則にある「対象論文」を拡張して、「対象論文を中心に総合的に審査し」とすることになった。申請時に、発表のOHP、国際会議の発表のOHPを添付できることにした。「委員4名」を「原則として委員4名」とし、委員の近親者が審査対象となってしまった場合の人数減少に備えることになった。細則中の「選考委員会」を「審査委員会」に統一することになった。審査委員は学会に報告し、受賞時に氏名を公開することになった。引き続き、世話人やアドバイザリーボードで検討し、9月秋季大会(千葉大学)で運営会議に提案することとなった。

5. AB7-5に従って、電気学会、応用物理学会、IEE東京支部と連携について小野副代表より説明があった。宇宙からプラズマ応用に至るプラズマの幅広さをアピールしプレゼンスを高めることは大切であり、相互に刺激にもなるので、プラズマ分野全体にわたる連携を積極的に進めることになった。代表への負荷がますます大きくなるので、代表、副代表、世話人を「幹事団」として組織化して仕事に当たることとなった。

6. 佐藤委員より、ICPP08について紹介があり、開催経緯、企画内容について説明があった。岡村委員より、今後はABが招待講演者の推薦を行えるようにしてはどうかとの提案があった。今後、ICPPプログラム委員会で検討いただき、メールで検討結果の報告や議論を行うことになった。ICPP08をプラズマ関係学会の連携のターゲットにしてはどうか、ICPP08と物理学会主催の3学会とをリンクさせてはどうかとの提案があり、今後幹事団に担当を置く方向で議論することになった。

7. AB7-1、AB7-4に従って、キーワード変更について岸本代表より趣旨説明があった。1)現状の第2キーワードは講演プログラムを作る際に不便であること、2)慣性核融合の講演が分散してしまうので、集中したいとの希望が疇地氏からの要望があること、3)高エネルギー密度物理を第1キーワードとして位置づけたいとの要望が三間氏からあったこと、4)ビーム領域のスタートに伴い、領域2のキーワードが整備されないと高強度レーザーによるビーム生成などを中心に高エネルギー密度科学関連の講演がなくなってしまう危惧があることなどが紹介された。これらの要望を含めて、世話人および岸本代表からキーワード変更案が示された。他分野向きに宣伝できるよう第1キーワードを用意してはどうか、希望するアイデンティティーが入るようにシンポジウムで手当てしてはどうか、企画セッションを行いながら、第1キーワードを再考してはどうかとの提案があった。第1キーワードでセッションの構成を行わなくてもよいのではないか等の意見が出された。第2、第3キーワードの数が多いので整理統合すること、第1キーワードは企画セッションを弾力運用しつつ、今後再編成の可能性についても議論を行うことになった。チュートリアルを多用して分野間理解を促進することになった。高部理事より、各分野のチュートリアルを並べてシンポジウム企画すること、チュートリアルをセッションのはじめに配置する案が提案された。できれば、2007年春分科会でチュートリアルを実施する案を次回運営会議(千葉大学)で議論するのがいいのではないかなどの意見が出された。田中前代表より、プラズマ基礎とプラズマ宇宙物理を同一時間に設定しないよう要望が述べられた。

8. 運営会議の位置付けについて、運営会議が領域2の意思決定の場であるなら、領域2メンバーの定義や出席者数など運営会議成立の条件を整理しておく必要があるのではとの質問があった。領域2のメンバー登録などは行っておらず、運営会議成立の条件なども議論されていない、招待講演やシンポジウムを決めるプロセスも分かりにくいとの一般会員の声もあることから、これまでの経緯はともかく、今後は透明性の観点からも検討していく必要があるなどの意見が出された。今後の検討課題とした。

9. 高部理事より、代表・世話人・ABの役割分担・任期を整備して、組織化する提案 があり、今後議論を煮詰めることになった。世話人の事務任期と実質任期のずれの問題も解消できないか議論することになった。

                                   以上。